毎日モザイク

White Room Layout Works

Archive for 2008/02/26

2008-02-26T23:27:00+09:00 [Tue]
--> [遺跡]

ヴィンテージエフェクター(笑)

2008022602

2008022601

TomAndersonタンを修理に出したので、ケースのポケットに入っていたエフェクタを出しました。

トレーニングアンプでやるときに寂しいから使ってたんですが、それ以外はチョッケルこそ漢と思って早二十年。なんで20年かというと、それまでは1volのアンプだったので、チョッケルはいいとしても、フルテンはさすがに世間の迷惑ということで、マスターボリューム付きのアンプを買って以降ということで……。

で、画像は、MaxonのST-9。IbanezのほうがMaxonのOEMですからTS-9の本家。TS-9のほうが有名みたいだし、ブツも多いみたいですから、売れなかったんでしょうね(w。(銘板はボードに貼った時に、両面テープと一緒に剥がれました)

昨今の価格を見てブッたまげました。

高いところだと10万オーバー。普通クラスで5万前後。出た当時に新品で買った身としては、アフォとしか思えません(w。

大幅に桁違いですが、プリCBSのフェンダーとか、バーストとかを新品で買った人が、何も知らずに捨て値で売った話に実感が持てました。だいぶ。桁が違いますけど。

ここらへんでは、日本でチューブスクリーマーが出たのは、TS-10が発売された86年であると書かれていますが、これを買ったのは、忘れもしない高校3年の秋ですから、1983年。確か新製品だったような……。間違ってますよ。って教えてあげたいけど面倒くさいからチラ裏。

たぶん、出てたのが忘れられるほど売れなかったんだと思います。だいたい、古い安物で価格高騰するものって、発売当時はまったく売れなかったものが再評価され、楽器屋とか雑誌とかが煽り、転売ヤーが吊り上げっていうのがパターンなので、ほんとに売れなかったんだと思います。俺もものすごく買いたくなかったくらいだし(w。

なんで買ったかというと、文化祭(笑)で、オフコースのコピーをやるっていうんで、当時持ってた、同じくMaxonのD&S初期型(今でも持ってますけど)を持ってって、AriaProII TS400→MaxonD&S→アンプっていう構成で楽しく弾いてたら、他の皆さんからありえない音だって言われたのですよ……。それで、いやいやながら、歌い手の人と一緒に楽器屋に行って、D&Sのアフォみたいな歪みが気に入っていた俺は、温い歪みが耐えられなかったんですが、これだよ、これ。ってことで、仕方なくST-9を買って、その年以外ほとんど使って無かったわけです。

ヘビメタ系の人たちには、やっぱり、「なに? その温い音」って言われましたね。俺もそう思いました。だいたい、DimazioのSuperDistosionのコピーのPUが付いてたくらいですから(カタログにSuperDistotion(本物)との周波数特性の比較が自慢げに載ってた。今考えると、恐ろしい時代です。パクリを誇ってるわけですから(w。)、歪ませてなんぼな体だったので、激しく温いものでした。

そんなクソ温い歪みエフェクターが、20年以上たってブースターとしてもて囃され、ヴィンテージエフェクター(笑)などと呼ばれるようになろうとは、合間合間にマイケルシェンカーとかのリフをやって、「ウルセー、静にしてろ」と、罵声を浴びた頃には思いもしませんでした。

ついでにD&S初期型もググってみたら、1万円〜2万円くらい。楽器屋恐るべし……。

さらについでに、Ibanezっていうと、昨今は速弾き厨御用達ふうなイメージですが、当時はもう、オフコース厨御用達なイメージで、ヘビメタ厨には見向きもされませんでした。時代は変わるんだなぁ……。白髪だらけになるわけだ(w。

読み返してみたら、Maxonネタは前にも書いたような気がしてきた……。

まぁ、年寄りは同じ話を繰り返すもんだってことで、このまま(w。

2008-02-26T16:08:22+09:00 [Tue]
--> [遺跡]

パキッ!

パキッ! っていったよorz。

今朝、時間が開いたので、久々にギターをマジマジと見たら、ネックが禿しく順ゾリしてました。どのくらい禿しいかというと、1Fと22Fを押さえて、真ん中付近で2mm以上空いているという絶望的な順ゾリ。急に反るわけじゃないので、たまにはマジマジと見ないと、知らぬ間にこんなことに……。

アジャスタブルロッドを調整するのです。

ギュウギュウに締め上げて……。ウソウソ……。教科書どおり、1/4回転ずつ回しては様子見を繰り返し、奥に当たった感触が来たので止めました。これ以上やると捩じ切っちゃう……。そこまでで、ほとんどいい塩梅ではあるのですが、それでも中間付近で1mm弱空いています。これ以上は面倒くさいのでショップに持ち込むのです。

リペア方面でもかなり著名なショップに持ち込みました。

店員さん。ネックを外して(ボディ側で調整するタイプな上、調整用の穴もないタイプ(っていうか、ピックガードもない)なので、いちいち外さないといけない)締め込み……。もう回らない……。ワッシャかなんか噛ませてやれば調整できそうだから、1週間程度のお預かりになります。とか言いながら外したネックを止めていきます。

ちゃんとネジの長さを確認してるな。

と思いながら見てたら……、

パキッ!

あぁ……(デンキネコふう)。

著名なショップの店員さんは、確認しながら、間違えていたのでした……。

持っていったTomAnderson(現行の「本物」じゃなく、90年頃PGMさんあたりで作っていたらしい日本製の奴)は、ヒールがカットしてあって、ジョイントプレートのところが斜めってます。そのため、対角で2本が同じ長さ、深い側が5mm長く、浅い側が5mm程度短いビスで止めてあります。それの長い方と短い方を間違えて、奥にあたってるぅ……。って言ってるのを無視して締め切ってしまったのでした……。あう……。

確認してると思ったのに……。あう……。

奥に当たった上、指板側に貫通してしまったのでした。パキッ!

メイプル(バーズアイですよ。へへ)なので、綺麗に割れましたorz。目に沿って指板面で1cmくらいかな……。

1965のストラト、ニアミントじゃなくて良かったです(持ってませんけど(w)。)ね。

ボルトオンネックって、ヒールカットしてあったりするとネジの長さが違う奴が結構あるから気をつけた方がいいですよ。って言ったら、店員さんは、

「TomAndersonは初めてで……。」

いや……。TomAndersonに限らず、ヒールがネックと平行じゃないタイプのやつは割とこういう作りなんですよ……。

ネックの捩れを見て(捩れは見られる)、「ソフトメイプルのワンピースは歪みやすいんですよね」って言った時点で気がつくべきだったかも……。普通のハードメイプルのバーズアイですって……。バーズアイのソフトメイプルだと逆に珍しいんじゃなかろうか……。

ってことで、ネック調整だけのはずが、割れ補修&塗装割れ補修が追加され、預かりが2週間になるというので、ついでだからフレットすり合わせもお願いしてきました。作業するのは工場の人なので、著名なショップだし、割れもタッチアップも目立たないように仕上げてくれることでしょう……。

 

で、店員さんの言う通り(ソフトじゃないですけど)、ワンピースネックの杢ものは変形しやすいです。あと、パーフェローとかの、いわゆる特殊材も変形しやすいようです。

バーズアイメイプルワンピースネックは、マジ、見た目優先。っていうか、見た目だけのものだと思います。もちろん、見た目で選んだんだし(w。約18年使用で、バーズアイワンピースらしく歪みました。安定性を考えたら、普通のメイプルに貼りメイプル式にバーズアイを使った方がいいんだと思います。でも、客に見せる仕事じゃないので、グリップ側のバーズアイが萌えるんですけどね(w。もし、客に見せる仕事であったとしても、フィンガーボードなんか俺しか見てないっていうのもありますが……。

昨今の特殊材仕様のギターは、レスポールみたいなラミネートタイプより、銘木合板みたいに、化粧板として使っているものが増え、お値段も特殊材仕様としては驚くほど安いです(BCRichのエキゾチックウッドみたいなやつ)。どのみち、カーリーコアなんかは割れやすいし、フレイムメイプルなんかは全部ソフトメイプル。バリ虎呼ばわりされる、ものすごいカーリーメイプルもたいていソフトメイプル(ハードメイプルのカーリーはバーストみたいな感じにあっさりしか出ないみたいです)。所詮見ためのためのものです(その見た目が重要なわけですが)。

このへんの特殊材は、たとえば、takamineのカーリーコアものとか、オペーションのセカンドブランドのカーリーコアもの(単板仕様の1/4程度で買える)。BCRichのカーリーコアものとかみたいに、補修時に、もう一回くらいサンディングが効く程度の厚みのツキ板が無難なんだろうな。と思います。

もちろん、こんなバーズアイ(手元になくなっているので画像なし)、今時新品買ったら幾らするやら……。な代物(90年当時は、本家TomAndersonの1/3程度のお値段でしたが)なので、さらに歪んだら、削ってでも生かそうと思いますけど(w。